Hello! イングリッシュスプラッシュのカーティスです。
今日はオンライン教育ではまだ実例がない、オルタナティブ教育に関してです!
ご一読いただければ幸いです🙇
フレネ教育は、モンテッソーリ教育やシュタイナー教育と同じオルタナティブ教育の一つです。
オルタナティブ教育とは、文科省が定めた学校ではない教育のことで代替教育ともいいます。
フリースクールやインターナショナル・スクールなどのように、一般的な学校のようなカリキュラムを持たない教育方法です。
オルタナティブ教育のなかでもメジャーなのは、「モンテッソーリ教育」や「シュタイナー教育」でしょう。いずれも、子どもの能力を引き出し成長を促す、ニーズに合わせた個性教育を行っています。
フレネ教育には、大きく分けて4つの特徴があります。1つ目は、子どもの思いを言語化するための作文です。フレネ教育における学習の主軸は作文にあるため、自身が関心を寄せる対象をテーマに作文をすることで表現力を育みます。2つ目は、他の子どもの作文を共有し、多様な価値観に触れることです。他の子ども達の考えや視点を知ることで、新たな発見を得ることにもつながります。
3つ目は、コミュニケーション能力を伸ばす対話です。フレネ教育では、朝の会や帰りの会においても議論をする時間が設けられることが特徴です。そして、4つ目は、1人1人の個性に合わせた学習計画です。年齢に合わせた教科書を用意するのではなく、子どもの学習レベルに応じた環境を整えることが重要とされています。
このようなフレネ教育の特徴は、子ども達の自由な表現を尊重し、活き活きと発言しやすい環境を構築しやすいといえるでしょう。
「従来の教科書は大人の一方的思考にもとづいて作られ、子どもは自分の生活、思考とは全く無関係な世界に導かれ、他者の思考を思考することが求められる。それは『単調さのゆえに必然的に子どもを疲れさせる』し、子どもは『暗記すること』を強要されるから一層苦難の材料となる。また、教科書は大人の思考を押しつけることにより、子ども自身の自己表現、自分の思考を押し殺してしまう」とフレネは語りました。そして、彼は「教科書も、授業もいらない!」と宣言するようになるのです。
決して「個人」や「個性」の発達だけを重視しているわけではありません。彼は「子どもは自分が役立ち、自分に役立ってくれる理性的共同体の内部で、自己の人格(性格、気質を最大限に発展させる」と述べているように、自分たちでお互いの労働を組織し、協働するなかで人間的交流を深め、発達していくものと考えました。そして、子どもたちの自治組織である「学校協同組合」※2や、「仕事の教育」による生活の組織化を図ったのです。